東京総合医療ネットワークでは、正式稼働に向け、入会いただいた医療機関の中から8病院にご協力いただき、2月よりモデル運用を開始しています。モデル運用の流れと進捗は下記の通りです。
モデル運用の流れ
- ベンダー内テスト(HumanBridge、ID-Linkがそれぞれの企業内で行うテスト)
- 事前テスト(医療機関の端末でテストを行う前提として、ベンダーと事務局で実施。事務局の端末からHumanBridge、ID-Linkの各ネットワークへアクセスし、データ連携ができることを確認する)
- 運用テスト(テスト患者を用いて、医療機関の実務担当者に行っていただくテスト)
モデル運用の進捗
- ベンダー内テスト→2月に実施済。
- 事前テスト→IHE(医療情報の標準規格)によるデータ連携テストを3月27日に実施済。
- 運用テスト→4月10日より開始。
モデル運用 参加医療機関
- 永生病院(八王子市)
- 河北総合病院(杉並区)
- 等潤病院(足立区)
- 日本医科大学付属病院(文京区)
- 花と森の東京病院(北区)
- 平成立石病院(葛飾区)
- 南多摩病院(八王子市)
- 南町田病院(町田市)
(8病院 五十音順)
モデル運用医療機関 実務担当者会議を開催
モデル運用を始めるにあたり、医療機関の実務担当者、地域医療連携システム企業担当者、当協議会運営委員など約50名が参加し、3回にわたり会議を開催しました。
第1回:1月24日(水)
- 東京総合医療ネットワークの連携モデル(例)や、モデル運用開始に必要な手続等を医療機関の実務担当者へ説明。
第2回:2月28日(水)
- 実務担当者からいただいたご意見・ご質問に回答するとともに、個人情報保護体制や患者さんへの説明方法、同意の取り方等について確認。
※主なご質問・ご意見と回答は、今後ホームページで公開する予定です。 - 事前テストに向け、医療機関に準備いただく書類やテスト患者のデータを説明。
第3回:3月28日(水)
- IHE規格によるデータ連携テストを実演
事前テスト報告として、テスト患者を用いて下記のテストの一部を会場で実演しました。<紹介元>等潤病院(ID-Link導入施設)
↓
<紹介先>日本医科大学付属病院(HumanBridge導入施設)
実演は、それぞれのシステムの画面を左右に並べてスクリーンへ投影し、参加者にデータ連携を確認していただきながら行いました。
異なるベンダー間での診療情報の共有のため、IHE(医療情報の標準規格)によるデータ連携を行いましたが、患者の名寄せ、診療情報の共有を実演することができました(実際の事前テストでは、上記の他に患者情報の修正、同意撤回に伴う患者情報の削除を行っています)。
また、事前テストを通じて明らかになった課題について各ベンダーから報告を行っていただくとともに、医療機関の実務担当者からご質問・ご意見をいただきました。
- 4月10日より運用テストを開始
運用テストを4月上旬より順次開始すること、診療情報提供書や同意書の送信、新規患者さんのシステムへの登録など、実際の医療連携を意識したテストを行うことが決定されました。これを受け、4月10日より運用テストを開始しています。
東京都医師会定例記者会見にて、モデル運用の進捗を報告
3月2日、東京都医師会定例記者会見にて、目々澤肇東京都医師会理事 (東京総合医療ネットワーク運営協議会理事)より、東京総合医療ネットワークの進捗状況が報告されました。
記者会見は、下記リンク先よりご覧いただけます。
第3回 東京都医師会 定例記者会見(平成30年3月2日開催)
https://www.tokyo.med.or.jp/press_conference/tmapc20180302
目々澤理事の記者会見部分
https://www.youtube.com/watch?v=D3_FGmi_YMQ&t=3125s
今後の予定
モデル運用で明らかになった課題を踏まえ、必要な見直しを行った上で、東京総合医療ネットワークの実運用が始まります。
既にお申し込みいただいている医療機関の皆様におかれましては、お待たせする時間が長くなり、大変申し訳ありません。モデル運用終了後、順次ご案内を差し上げますので、今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。